●時事通信などは 時事通信は<「弁護士が詐欺」と告訴状=顧客ら、さいたま地検に−借名口座のOHT株取引>という見出しで、「東証マザーズ上場の電気検査装置製造会社「オー・エイチ・ティー」(OHT、広島県福山市)株を都内の弁護士(53)が借名口座で取引した後に失跡した問題で、証券会社から損失分の返済を求められた名義上の顧客の一部が「名義を貸しただけなのに多額の返済を押し付けられた」として、弁護士について詐欺容疑での告訴状をさいたま地検に提出したことが13日、関係者の話で分かった。」>という内容の記事を14日配信した。
共同通信も「OHT株価暴落で損害を受けた株の買い手5人と3社が「弁護士にだまされ、名義を使われた」などとして、企業買収を手掛けてきた第1東京弁護士会所属の男性弁護士(53)への詐欺容疑の告訴状をさいたま地検に提出した。海外逃亡や指定暴力団の関与を指摘している。弁護士は株価が暴落した5月以降、東京・六本木ヒルズの法律事務所を閉鎖し、行方不明。」という内容の記事を配信した。
さいたま地検特別刑事部は椿弁護士に対し証券取引法違反(相場操縦)容疑で捜査を始めた。
「椿総合法律事務所」の椿康雄弁護士
弁護士というのは六本木ヒルズ、森タワー34階、「椿総合法律事務所」の椿康雄弁護士(53)のことで、椿弁護士はOHTが05年6月に実施した約21億円の第3者割当増資を引き受けた海外法人3社の代理人を務めていた。「椿総合法律事務所」は突然、解散することになったとされる。代表の椿弁護士は5月中旬の株価急落後、失踪したという。
さいたま地検特別刑事部はすでに、「椿総合法律事務所」の家宅捜索を終えている。
●川上塗料株価操作事件の被告と交流 ところで、椿弁護士は6月7日、さいたま地検特別刑事部に証券取引法違反で逮捕された越谷市の仕手筋、関澤賢治被告(43)と東京・港区の仕手筋、中前祐輔被告(53)と交流のあることは既に明らかになっている。関澤、中前被告は川上塗料株価操作事件に絡み、証券取引法違反(株価操縦、情報流布)で起訴され、公判中。関澤被告はOHT、山水電気の株主として知られた。
●15日付、読売新聞朝刊は「OHT株の信用取引を巡って証券会社に計約100億円の損失が出ている問題で、株価操作の疑いが浮上している東京都内の弁護士(53)が、別の株価操作事件で逮捕された投資家に依頼してOHT株を取引させていたことが14日、わかった。弁護士の株価つり上げ工作の一環である可能性もあり、さいたま地検でも、投資家から事情聴取している。
同地検では、弁護士がOHTの株価をつり上げる目的で、知人十数人の名義を借りて売買していた疑いがあるとみて、弁護士が経営する事務所を捜索するなどして、調べを進めている。
関係者によると、(椿)弁護士に協力していたのは、中前祐輔被告(53)。弁護士とは数年前から投資家仲間として付き合いがあり、OHT社が第三者割当増資を行った際に、弁護士から株の引受先となる企業探しを頼まれたこともある。
中前被告は、弁護士の依頼に応じて自己資金でOHT株を売買。2006年1月にOHT社と同じ東証マザーズに上場していたインターネット関連企業「ライブドア」に対する強制捜査が始まったことをきっかけに、東証マザーズ全体の株価が低迷した“ライブドア・ショック”では、OHT株の買い注文を出して株価を支えたという。」
と報じた。
●鷲見本誌編集長のコメント「椿弁護士も緒方弁護士同様、弁護士の域を超えクライアント側にのめりこんだ。勿論、私欲に走ったと思う。
私は約50年間、横井英樹、鈴木一弘にはじまり多くの事件関係者を見てきた。最近では丸石自転車、メディアリンクス、駿河屋、大盛工業、日本エルエスアイカード、ビーマップ、OHTなどの取材や話を聞いた。昔と少しも変わっていない。20人くらいの弁護士と100人ほどの仕手筋、第三者割り当て増資など増資による苦境脱出ブランを企業に持ち込むブローカー、増資を引き受ける?出資者、投資顧問業者、投資事業組合などが見えてくる。無名が多い。事件物不動産と全く同じだ。いくら有名弁護士に頼まれても、素人は危ない株や不動産には近づくな!と警告しておく」